物理学会・領域2 関係者の皆様
領域2代表 吉田善章


日本物理学会年会の期間中,下記のように領域2の運営会議を開催します.ぜひご出席いただきますようお願いいたします.また,本会議に先立って下記の資料を送付いたします.
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日時: 3月28日(日曜) 17時30分〜19時 
場所: 会場WK (領域2シンポジウムに引き続いて開催)
議題:
(1) アドバイザリー・ボードからの報告
(2) 次期の世話人選出 (資料1参照)
(3) 共催セッションの設置について (資料2参照)
(4) 2004年・分科会のシンポジウム,招待講演
(5) その他


資料1(世話人の選出について)-------------------------------
 1月21日付のメイルでお願いしていた世話人の選出について,皆様から10人の推薦がありました.アドバイザリーボードにおいて,分野のバランスを考慮して候補を選び,以下の3人の方々に着任の交渉をいたしましたところ,快諾を頂くことができました.
金子俊郎氏(東北大学)
浜口智志氏(京都大学)
山田弘司氏(核融合科学研究所)
領域の世話人には,アドバイザリー・ボードの委員を兼任していただき,領域運営の執行部として重要な役割を担っていただきます.また,年会や分科会のプログラム編成などに多くの時間を費やしていただかなくてはならず,領域のためにボランティアとして働いていただくことになります.
なお上記3人の方々と交代される安藤利得氏,加藤進氏,坂和洋一氏には,2年の任期中の献身的な貢献と領域運営についての有益な助言に深く感謝いたします.

*資料2(共催セッションの設置について)-------------------------
領域2における学術的活動を活発化・高度化するための一つの試みとして,プラズマに関連する学会との共催セッションを計画しています.このことにつき,以下のような提案を理事会に対しておこなう予定です.
領域2アドバイザリーボード
物理学会年会における領域2と他学会との合同セッションについて(提案)
領域2(プラズマ物理関連分野)においては,領域の活動を企画・支援するための執行部として「領域2アドバイザリーボード」を組織しており,これにプラズマ物理に関連する他学会のコアメンバーを招いています.アドバイザリーボードの議論を通じて,とくにプラズマ宇宙物理に関連する諸学会の学術的アクティビティーを高めるために「合同セッション」を企画したい旨の計画が成案となってきました.この件に関して,理事会に審議をお願いする次第です.


提案の背景
領域2では,そのディシプリンを明確にするために旧来の分科を廃し,4つの柱を立てた.すなわち,@プラズマ基礎,Aプラズマ科学,B核融合プラズマ,Cプラズマ宇宙物理である.これらはいずれも学際的であり,多くの理工学諸分野と活発な連携を図る必要がある.このようなネットワークの中で,物理学会は学理を担う専門家集団として発信力をもたなくてはならない.しかし,現状では学会の縦割りがすすみ,十分な交流がおこなわれなくなっている.たとえば,物理学会員であっても年会や分科会に参加しない研究者が多い,あるいはそのような教官が指導する大学院生などは物理学会に所属すらしていないという事例が極めて顕著になってきた.このような事態を改善するために,まず手始めに,プラズマ宇宙物理に関するセッションを他の関連学会と合同で開催したい.


提案内容
物理学会,天文学会,地球電磁気・地球惑星圏学会の3学会で年会の際,「プラズマ宇宙物理」の合同のセッションを開催し,3学会が1年ごとに回り持ちで主催する.その際,参加者は3学会のいずれかに所属すれば開催学会の会員と同様の資格で発表でき,かつ他の領域・分野のセッションも聴講できる.これについて物理学会理事会の承認を経て,天文学会,地球電磁気・惑星学会の理事会の審議を提案する計画である.
物理学会にとっての必要性と利点
分野間を横断する交流により,プラズマ物理学が活性化され,学術的レベルが総合的に上がることの意義は極めて大きい.プラズマ物理学と宇宙・天体物理学あるいは物質科学,電気・電子工学などの交流に関して,我が国は後進的状況にあることは否めない.高度に専門化した諸学会,あるいは他学会の分科に研究者が分散したことが最大の原因であり,まず物理学会が中核となって問題の解決に当たらなくてはならない.
年会および分科会における学術発表は,本学会の最大の宣伝メディアであり,これに多くの研究者や大学院生の参加を得ることによって,学会の活力(たとえば会員数,発表数,ジャーナルへの論文投稿数など)が向上する契機となることが期待できる.さらに,このような機会に若手の研究者や学生が物理学会の全容を知ることによって,物理学会全体への興味,参加意識が生じることも期待できる.
以上のように,領域2においては,プラズマ物理学に関する英知を結集し,我が国のプラズマ物理学に関するレベルを向上させるとともに,今まで交流の少なかったプラズマ関連研究者が一同に会する機会を物理学会のリーダーシップで開始したい.理事会にて,宜しく審議頂きますようお願いします.
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(以上)