領域2運営会議議事録
日時: 平成18年3月28日 11:15−12:50
場所: 松山大学 8号館 UC会場
1.領域2の活動報告と課題について
岸本代表より、以下の報告があった。
・ 代表、副代表、世話人、アドバイザリーボード、運営会議など体制の説明
・ 運営会議は領域内の重要案件について議論、承認、決定する会議である。従来のインフォーマルミィーティングの時間の利用から今回、通常のプログラムの時間帯へ設けた。プログラムに記載されなかったことは改善する。
(笹尾)インフォーマルミィーティングとして今後、昼行うのか? プログラムへの記載など学会との調整はついているのか。
(岸本)昼間に開催することは領域会議で承認されたが、プログラムへの記載は他領域とのバランスの観点から今回は認められなかった。通常のプログラムの時間を費やしていることから、今回、今後どうするか議論したい。
(田中(雅))この会議はインフォーマルではなく、フォーマルなので、こうした。
(伊藤(早))通常のプログラムとして定義していっては。
(吉田(善))具体的な決定を行う機能を持たせる会議と位置づけているが、学会全体として了解された枠組みには、まだはまっていない。
(伊藤(早))このような会議が見える形になっていくことは大変よい。この方向を学会側へはたらきかけるべき。
(岸本)今回の方針を継続する。
2.2006年秋季大会の企画について
(シンポジウム、招待講演、企画講演の提案など)
・ キーワードの変更について。今大会より、第1キーワードの数を4つ(プラズマ基礎、プラズマ科学、核融合プラズマ、プラズマ宇宙物理)に絞り、今回企画セッションとして高エネルギー密度状態の物理を設けた。
・ 企画セッションの目的は2005年3月の3学会合同セッションのフォローアップである。他に背景として阪大レーザー研の全国共同利用施設化、今回発足した「ビーム物理領域」との合同セッションがある。今回の「企画セッション」では、他学会員は物理学会と同じとする、講演時間の自由度などは理事会で認められなかったが、今後も便宜を図っていきたい。
・ 今回、シンポ5件、招待講演1件の提案があったが、妥当な数としてシンポ3件、招待講演1件を領域2から推薦、理事会から承認された。2006年秋季大会のシンポジウム、招待講演、企画講演の提案受付がまもなく締め切られる。お考えがある方は締め切りなど注意されたい。運営会議後の提案や、選択の過程について一般会員が内容を把握できず、公平性に欠けるのはでは、という問題点がある。
(岸本)運営会議時に提案のあったものは、その場で紹介する。運営会議後にWebによる公募で提案されたものは、締め切り後、領域のメーリングリストで公開していくこととしたいが、いかがか?
(伊藤(公))運営会議が重要なのであって、Webなどの方法は補助的なものである。厳密にということではないが、何を採択するという判断にあたっての軽重ははっきりしているのではないか?
(笹尾)旅費などの都合で運営会議に参加できないことや準備状況もある。軽重には多少状況の考慮が必要では?
(吉田(善))運営会議への働きかけなど、代表始め、アドバイザリーボードメンバーを利用していただきたい。
(伊藤(公))学会で発表することが存在価値である。参加することは重い。
(岸本)方法は原案とし、判断についての軽重は考慮するが、提案内容そのものがもちろん重要。
(門)共著者ということで代読は認めていただけるのか
(岸本)認める。締め切り時点における書類の不備、完成度の高い提案を。締め切り後や決定後の変更などは困るが、止む終えない場合は、理由を含め、きちっとした説明手続きをとっていただく。
・ 日本地球惑星科学連合2006年大会 5月14日―18日、幕張メッセ
企画セッションに154件の投稿、前回120件から増えた。
・ 企画セッションは領域2の第1キーワードに登録する必要があり、秋季大会には間に合わない。提案もなし。
3.次期副代表、世話人の選出
・公募、推薦を募り、アドバイザリーボードとしての推薦候補を説明。
次期副代表 石原修 氏 横浜国立大学 大学院工学研究院
拍手を持って承認
(石原)微力ながら貢献したい。皆様のご協力をお願いする。
次期世話人(敬称略)
○ 渡邊智彦 氏 核融合科学研究所 理論・シミュレーション研究センター (核融合)
○ 比村治彦 氏 京都工芸繊維大学 工芸学部 (基礎・科学)
○ 草野完也 氏 海洋研究開発機構 地球シミュレータセンター (宇宙物理)
拍手を持って承認、3名より挨拶。
・ 領域2では、領域判断で、2年の任期で引継ぎを円滑に進めるため1年ごとに交代を進めている。世話人の任期の事務手続きと実施にずれがあり、弊害を生んでいる。これを解決するよう領域会議、理事会へ図っていく。
4.若手を対象とした賞の創設について
・2005年9月25日の運営会議で学会長から諮問があり、議論開始。
・3月3日に理事会で以下の実施要綱が決まった。
枠は領域2では3名
日本物理学会若手奨励賞
受賞の対象は各領域で決定する。
2007年の年次大会(秋)から。
(岸本)賞を設けないという意見はあるが、まず、設けるということで進めたい。よろしいか?
? 異論なし。
(岸本)では、賞の構成として、論文賞と講演賞が考えられる。ご意見を。
(門)論文の場合、対象となる論文数はあるのか。
(伊藤(公))学会長の名前で出すのだから、理由を他領域にも説明できる必要がある。質のコントロールが肝要。その点、講演賞を選ぶのは大変。信頼できものとして、まずは論文賞からはじめるべき。後は間口を広げて、領域2独自の提案をしていけばよいのでは。
(岸本)講演賞を設けるべきという意見はないか?
(小野)伊藤先生の意見に同意。初めてであるので、透明性の確保できる論文賞から始めては。
(疇地)対象を物理学会誌に限るというのはいかがか?数が限られており、正しい選択ができるとは思えない。このコミュニティが発信している数を網羅できる対象とすべきでは。
(伊藤(早))雑誌毎の論理がある。物理学会としての論理を。
(吉田)講演賞では選考プロセスが明確でない。論文賞では論文数が限られる問題がある。物理学会が提供しているメディアに魅力がない現状があろう。物理学会では講演の機会をサービスしており、それを含めることも検討対象である。その場合、優れた講演を文書として提出(論文化ということでは必ずしもない)してもらい、それを審査するなどの方法はどうか。
(伊藤(公))Societyはある協約に基づいて成り立っているのだから、物理学会活動の中から選ぶべきである。
(岸本)論文賞として物理学会誌の解説記事などを含むことにしてよいか。
(伊藤(早))今は賞をどうするかの議論をしているので、細かい定義は後でよい。
(岸本)論文賞として当面進めることで、合意してよいか。
? 異論なし。
(佐藤(浩))論文賞の対象となる期間の考慮を。
(岸本)論文賞を設けることで検討をアドバイザリーボード進めさせていただく。実施案を秋季大会での運営会議にはかる。論文数を増やす工夫が要検討。
以上
書記:山田弘司