学生優秀発表賞
日本物理学会領域2では,優秀な一般講演発表を行った学生の方々に対して授与する「学生優秀発表賞」を実施しています。
日本物理学会領域2 「学生優秀発表賞」について
学生優秀発表賞を物理学会が授与する賞とすることについての理事会および領域委員会における慎重な審議を経て、2017年12月9日の理事会で「日本物理学会学生優秀発表賞実施要綱」が了承されました。これを受けて領域2では、2017年11月22日の領域運営会議で了承された手続きに従って、2018年1月のメール審議を経て「領域2実施規程(案)」を作成し、理事会に提出しました。規程(案)が2017年2月17日の理事会で原案どおり承認されたため、領域2では、2018年秋季大会から、学生優秀発表賞は日本物理学会が授与する賞となります。
学生優秀発表賞への応募資格は以下の【応募上の注意及び審査方法など】をお読みください。引き続き、学生の皆さんの積極的な応募を期待します。
年次大会、及び秋季大会で発表を予定されている学生の方々の中で審査を希望される方は,以下の手順及び注意に従って,奮ってご応募下さい。
【応募手順】
- 講演申込時にホームページより申し込んでください。
【応募上の注意及び審査方法など】
1. 本学生優秀発表賞に応募できる者は、講演申込み時、大学・大学院または同等の機関に所属し、学部・修士・博士課程に在籍する者とする。また、1年以上日本に滞在し、かつ通常の課程の学生と同様に研究指導を受けている研究生も応募できる。
2. 審査希望者は,筆頭講演者かつ発表当日の登壇者である必要があります。
3. 応募は各大会一人一件までとします。
4. 授賞回数の上限を2回とします。
5. 審査は,一次審査と二次審査により行います。
6. 一次審査は,発表時に座長を含む3名の審査員によって行われます。
7. 二次審査は,領域2代表または領域2代表が指名する者を委員長とする合計3名以上で構成された審査委員会において,一次審査の結果を基に行われます。
8. いずれの審査においても,講演概要の内容,発表の分かりやすさ,発表内容の新規性や重要性,発表内容に対する学生本人の寄与の度合いが総合的に評価されます。
9. 本賞は,日本物理学会が表彰するものです。受賞者には,賞状が授与(郵送)されます。
日本物理学会領域2代表
日本物理学会領域2学生優秀発表賞授賞規定(2021年5月15日改訂)
日本物理学会学生優秀発表賞実施要項
日本物理学会 2024年年会(2024年10月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(更新日:2024年10月30日)
(敬称略)
- 玉城 直也 氏(阪大工院)
「金積層グラフェンターゲットを用いたレーザー駆動単色陽子加速の最適化」 - 山田 悠斗 氏(名大工)
「NUMBERにおける間欠的な浮遊電位揺動発生時のイオン温度のガス圧依存性」
- 吉村 渓冴 氏(東北大工)
「水素原子・分子線計測および衝突・輻射モデル解析による基底状態水素原子密度評価」 - 加賀谷 重考 氏(東北大工)
「Retarding field analyzerを用いたイオン温度計測に対するイオン流の影響の検証」
- 古田原 拓実 氏(日大生産工)
「ケルビンヘルムホルツ乱流におけるデータ駆動的手法を用いた突発粒子輸送解析」
【選考総評】
物理学会領域2の皆様
2024年年次大会における学生優秀発表賞についてご連絡します。今大会は、北海道大学での現地開催となりました。今大会の応募者数は32名で、厳正な審査の結果、5名を受賞候補者に選出しました。受賞者の皆様おめでとうございます。審査では、講演の内容だけでなく,発表の分かりやすさ,発表内容の新規性や重要性,発表内容に対する学生本人の寄与の度合いを総合的に評価しました。今大会の受賞者の内訳は博士課程2年の学生が1名、修士課程2年の学生が3人、1年の学生が1人となり、学年に関係ない結果となりました。今回受賞した方々は、今回の受賞を励みにより一層研究を発展させていただくことを望みます。また、各自2回まで受賞可能ですので、1回受賞の方も次回応募が可能です。一方で、惜しくも受賞に及ばなかったものの内容が素晴らしかった発表が多くあり、審査会では受賞者を決定する際に多くの議論がありました。今回の発表を貴重な経験として次回以降の大会においても研究活動に邁進していただけばと思います。2025年の春季大会の一般講演は3月18日~21日にオンラインにて現地開催される予定です。オンラインでの発表はコロナ禍の頃よりは減りましたが、多くの方々がこの発表形式に慣れておられると思います。学生の皆さんの研究成果をお聴きできることを楽しみにしています。
領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長 長﨑百伸(京都大学)
日本物理学会 2024年春季大会(2024年3月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(更新日:2024年5月20日)
(敬称略)
- 那須 達丈 氏(総研大)
「LHDにおける電子スケール乱流の特性研究」 - 高野 歩海 氏(名大理)
「沿磁力線座標を導入したバルーニングモード乱流の簡約化MHDシミュレーション」
- 蔡 福瑞 氏(京大エネ科)
「EMC3-EIRENEシミュレーション及び分光診断で明らかになったヘリオトロンJ境界層の多層磁場構造における不純物挙動」 - 戸田 悠斗 氏(総研大)
「時間依存密度汎関数理論を用いたタングステンに対する入射水素イオンの中性化過程解析」
- 榊 剛志 氏(名大理)
「双極子磁場中でのオーロラ構造の非局所的成長と非線形飽和過程」
【選考総評】
物理学会領域2の皆様
2024年春季大会における学生優秀発表賞のご報告です。今回はオンラインでの開催となりました。応募いただいた33名の中から厳正な審査の結果、5名の受賞候補者を選出しました。受賞者の皆様、誠におめでとうございます。今回の受賞者は、博士課程の学生が4名、修士課程の学生が1名という内訳で、上級生の活躍が目立ちました。受賞された皆様には、この栄誉を糧に、さらなる研究の進展を期待しています。一方、今回惜しくも受賞に至らなかった方々も、次の学会での受賞を目標に研究活動に励み、今後の物理学会領域2を大いに盛り上げて頂きたいと思います。来る秋の年次大会に向けて、さらなる努力を重ねてください。また、物理学会ウェブサイトに掲載されています通り、第79回年次大会(2024年秋)は9月16日~19日に北海道大学にて現地開催される予定です。対面での成果発表は未経験という学生の方も多いと思いますが、会場での交流から得られる有意義なアドバイスや新しいアイデアなど、オンライン開催とは異なる魅力がある貴重な機会です。ぜひ、次回も多くの学生の皆さんのご応募をお待ちしています。
領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長 長﨑百伸(京都大学)
日本物理学会 2023年年会(2023年9月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(更新日:2023年12月5日)
(敬称略)
- 中山 智成 氏(総研大)
「縮約輸送モデルを用いた熱流駆動プラズマ乱流輸送の動的連成シミュレーション」
- 那須 達丈 氏(総研大)
「LHDプラズマの電子・イオンスケール乱流間相互作用と非等方性検証に向けた挑戦V」 - Minh Nhat Ly 氏(Inst. of Laser Eng.,Osaka Univ.)
「The impacts of downstream heating on ion acceleration for collisionless electrostatic shock」 - 井手坂 朋幸 氏(阪大レーザー研)
「複合レーザーアブレーション過程におけるパラメータ計測 ② X線バックライト法を用いた質量噴出率の時間分解計測手法の開発」
- 二階堂 颯佳 氏(阪大工院)
「機械学習による蛍光飛跡検出器からの三次元イオン飛跡の抽出とそれを用いた核種弁別法」
【選考総評】
物理学会領域2の皆様
2023年年次大会における学生優秀発表賞についてご連絡します。今大会は、年2回の大会のうち1回をオンライン、1回を現地で開催することとなった最初の現地開催となりました。今大会の応募者数は31名で、厳正な審査の結果5名を受賞候補者に選出しました。受賞者の皆様おめでとうございます。 今大会の受賞者の内訳は博士課程3年の学生が1名、1年の学生が2名、修士課程2年の学生が2人となり、幅広い年齢層の学生さんの活躍が見られた結果となりました。今回受賞した方々は、受賞を励みにより一層研究を発展させて頂ければと思います。 一方で、惜しくも受賞に及ばなかった発表も多くあり、審査会では多くの議論があったことを申し添えます。研究活動において自ら課題を見いだし、解決方法を模索・解決し、また次の課題に取り組む、というプロセスを継続的に行うことが大事ですので、次回以降の大会におかれましても、受賞を目標に研究活動に邁進して頂ければと思います。 2024年の春季大会の一般講演はオンラインで行われる予定です。すっかり定着した開催方法で多くの参加者が期待できると思いますので、学生の皆さんの研究成果をお聞きできることを楽しみにしております。
領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長 藤堂泰(核融合科学研究所)
日本物理学会 2023年春季大会(2023年3月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(更新日:2023年6月7日)
(敬称略)
- 吉野 舜太郎 氏(東北大院情報)
「特殊相対論的プラズマの拡張MHD近似の妥当性検証」
- Zechen Lan 氏(阪大レーザー研)
「High-speed Atomic Thermometer using Single Shot of Laser-driven Neutron Pulse」 - 韋 添允 氏(阪大レーザー研)
「The experiment demonstration of quasi-mono energetic deuteron acceleration by in-direct laser shot」 - 矢ヶ崎 誇楠 氏(名大院工)
「NUMBERの再結合プラズマ生成実験における高励起準位からの発光の観測」
- Joseph John Simons 氏(SOKENDAI)
「Utilization of Collisional-Radiative model to analyze Doppler-free spectra」
【選考総評】
物理学会領域2の皆様
2023年春季大会における学生優秀発表賞についてご連絡します。今大会は、年2回の大会のうち1回をオンラインで開催することとなった最初のオンライン開催となりました。 今大会の応募者数は29名で、厳正な審査の結果5名を受賞候補者に選出しました。受賞者の皆様おめでとうございます。 今大会の受賞者の内訳は博士課程2年の学生が2名、1年の学生が1名、修士課程2年の学生が1人、1年の学生が1名となり、幅広い年齢層の学生さんの活躍が見られた結果となりました。 今回受賞した方々は、受賞を励みにより一層研究を発展させて頂ければと思います。 一方で、惜しくも受賞に及ばなかった発表も多くあり、審査会では多くの議論があったことを申し添えます。 研究活動において自ら課題を見いだし、解決方法を模索して課題を解決し、また次の課題に取り組む、というプロセスを継続的に行うことが大事ですので、次回以降の大会におかれましても、 受賞を目標に研究活動に邁進して頂ければと思います。 2023年秋の年次大会の一般講演は対面で行われる予定です。貴重な議論の場になると思いますので、学生の皆さんの研究成果をお聞きできることを楽しみにしております。
領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長 藤堂泰(核融合科学研究所)
日本物理学会 2022年秋季大会(2022年9月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(更新日:2022年11月23日)
(敬称略,あいうえお順)
- 浅井 孝文 氏(神戸大院海事)
「水素クラスターターゲットと高強度レーザーとの相互作用による準単色multi-MeV陽子線の繰り返し発生」
- 杉本 馨 氏(阪大院理)
「超高強度レーザーによる臨界密度プラズマの自己組織化で発現する陽電子生成および陽電子加速機構」 - 高木 悠司 氏(阪大理)
「運動論的レーザー吸収で発生する電子フラックス特性の統計的解析」 - 藤田 航平 氏(阪大レーザー研)
「種磁場なしのマイクロチューブ爆縮によるメガテスラ磁場の生成」
- 南 卓海 氏(阪大院工)
「kJ級ピコ秒レーザーの直接照射によるlarge-area suspended graphene target を用いたイオン加速」
【選考総評】
物理学会領域2の皆様
2022年秋季大会における学生優秀発表賞についてご連絡します。今大会は3年ぶりの現地開催となりました。応募者数は37名で、厳正な審査の結果、領域2より5名の受賞候補者を選出し、領域代表会議において受賞が決定されました。受賞者の皆様おめでとうございます。 今大会も博士課程の学生が4名受賞され(内3名は2回目の受賞)、上級生の発表に高い評価が付けられました。今までオンラインの学会が続いたため、今回の秋季大会が初めての現地開催での学会出席・登壇であった方も多かったのではないでしょうか。 現地開催は発表終了後に詳細な議論をすることで理解が深まったり、会場でのふとした立ち話が新しいアイデアにつながったりと、オンライン開催とは異なる利点があったと思われます。一方で良い発表のためには、顔を上げて聴衆を見る、もしくはビューグラフの資料を基にその詳細を説明する様に講演する、等の工夫も必要です。次回の2023年春季大会はオンラインで行われる予定です。多くの学生の皆さんに応募いただき、オンラインの利点を生かした発表、活発な議論を期待します。
領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長 千徳靖彦(大阪大学)
日本物理学会 2022年春季大会(2022年3月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(更新日:2022年8月23日)
(敬称略,あいうえお順)
- 梅﨑 大介 氏(九大院工)
「ダイバータプラズマにおける大角度散乱を利用した粒子輸送制御」
- J.J. Simons 氏(SOKENDAI)
「Evaluation of saturated absorption condition of hydrogen Balmer- alpha line due to laser pumping」
- 杉本 馨 氏(阪大理)
「相対論的レーザープラズマ相互作用における線形 Breit-Wheeler 過程による電子・陽電子対生成」 - 瀧澤 龍之介 氏(阪大レーザー研)
「超高コントラストレーザーによる核融合プラズマの加熱」
- 皆川 裕貴 氏(日大生産工)
「光渦レーザー吸収分光法における方位角ドップラーシフトの絶対値評価」
【選考総評】
物理学会領域2の皆様
2022年年次大会における学生優秀発表賞についてご連絡します。前大会に引き続き今大会もオンラインでの開催となりました。今大会の応募者数は28名で、厳正な審査の結果5名を受賞候補者に選出しました。受賞者の皆様おめでとうございます。 今大会の受賞者の内訳は博士課程の学生が4名、修士課程2年の学生が1人で、上級生の発表に高い評価が付けられました。今回受賞した方々は、受賞を励みにより一層研究を発展させて頂ければと思います。 一方で、惜しくも受賞に及ばなかった発表も多くあり、審査会では多くの議論があったことを申し添えます。研究活動において自ら課題を見いだし、解決方法を模索・解決し、また次の課題に取り組む、というプロセスを継続的に行うことが大事ですので、次回以降の大会におかれましても、受賞を目標に研究活動に邁進して頂ければと思います。 2022年の秋季大会の一般講演は対面で行われる予定です。貴重な議論の場になると思いますので、学生の皆さんの熱意ある発表を期待しています。
領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長 千徳靖彦(大阪大学)
日本物理学会 2021年秋季大会(2021年9月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(更新日:2021年10月26日)
(敬称略,あいうえお順)
- Adulsiriswad Panith 氏 (Grad. Sch. of Energy Sci.,Kyoto
Univ.)
「Study of the Interaction between Peripheral Energetic Particle Mode and Energetic Particles in Heliotron J with MEGA, a Hybrid MHD Simulation with Free Boundary Condition」 - 太田 雅人 氏(阪大レーザー研)
「相対論的電子ビーム電場の超高速時空間分布計測」 - 川﨑 昂輝 氏 (阪大レーザー研)
「ダイヤモンドカプセルの直接照射型レーザー核融合への適用」 - 國嶋 友貴 氏 (東北大院工)
「非自己維持直流放電プラズマ中の窒素振動分布の時間発展」
- 茶谷 智樹 氏 (京大院工)
「ヘリウム原子輝線のゼーマン効果高感度計測を利用した分光と輸送計算の局所比較」
【選考総評】
物理学会領域2の皆様
2021年秋季大会における学生優秀発表賞についてご連絡します。
前大会に引き続き今大会もオンラインでの開催となりました。
今大会の応募者数は34名で、厳正な審査の結果5名を受賞候補者に選出しました。
受賞者の皆様おめでとうございます。
前大会では5名の受賞者のうち2名が修士課程1年の学生さんと若い方の活躍が目立ちましたが、今大会は博士課程の学生か3名、修士課程2年の学生が2人という内訳で、上級生の力強さが目立った大会になりました。
今回受賞した方々は、受賞を励みにより一層研究を発展させて頂ければと思います。
惜しくも受賞に及ばなかった方々も受賞者と遜色のない審査結果となっていますので、
年次大会での受賞を目標に研究活動に邁進して頂ければと思います。
先日、第77回年次大会(2022年春)は一般講演に限り現地開催する方針との案内がありました。
学生さんの多くは対面での成果発表は未経験だと思います。
貴重な場になると思いますので、次回も多くの学生さんに応募して頂ける事を期待しています。
領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長 稲垣滋(九州大学)
日本物理学会 2021年年次大会(2021年3月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(更新日:2021年6月4日)
(敬称略,あいうえお順)
- 浅野 将唯(阪大レーザー研)
「マルチピクセルフォトンカウンター(MPPC)を用いた高感度・高速応答中性子計測器の開発」 - 川﨑 昂輝(阪大レーザー研)
「レーザー核融合の衝撃波点火方式における高速電子の衝撃波圧力に及ぼす影響の評価」 - 森下 侑哉(京大院工)
「データ同化を用いたLHDプラズマにおける輸送係数の評価」 - 横山 達也(東大新領域)
「データ駆動アプローチとシミュレーションを合わせた放射崩壊前駆現象の考察」
- 米田 奈生(京大院工)
「QUESTにおける水素分子d 3Π準位回転温度を利用したタングステン表面温度計測」
【選考総評】
物理学会領域2の皆様
第76回年次大会における学生優秀発表賞についてご連絡します。
2020年秋季大会に引き続き今大会もオンラインでの開催となりました。
応募者数は38名と、今回も多くの学生さんに応募して頂き嬉しく思います。
厳正な審査の結果、応募者の中から5名を受賞候補者に選出しました。
受賞者の皆様おめでとうございます。
今回の受賞者は博士2年の方が2名、博士1年の方が1名、そして修士1年の方が2名となっております。修士1年の方が約半数を占めており、若い学生さんの活躍が目立つ大会となったように思います。
今回受賞された方々には今後も精力的な研究を続けて頂ければと思います。惜しくも受賞に及ばなかった方々も、次回大会での受賞を目標に研究活動に邁進し、今後の領域2を活性化して頂ければと思います。
残念ながら物性領域は2021年秋季大会もオンラインで実施される事が決定しています。
直接ご発表を聞く事はできませんが、多くの学生さんに応募して頂ける事を期待するとともに、成果をお聞きできる事を楽しみにしております。
領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長 稲垣滋(九州大学)
日本物理学会 2020年秋季大会(2020年9月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(敬称略,あいうえお順)
- Adulsiriswad Panith (Grad. Sch. of Energy Sci.,Kyoto Univ.)
「Numerical Investigation of the Energetic Particle Redistribution and Interaction with Alfven Eigenmode in Heliotron J」
- 浅井 孝文 (神戸大院海事)
「原子核乾板スタック内での多重クーロン散乱過程を利用したサブGeV級レーザー加速陽子線評価手法の開発」
- 東 直樹 (阪大院理)
「10ピコ秒スケール高強度レーザープラズマ相互作用における相対論的電子ビームの生成」
- 的池 遼太 (京大エネ科)
「Heliotron Jにおける三次元磁場構造を背景とした周辺プラズマ輸送特性」
- 森 隆人 (阪大レーザー研)
「レーザー駆動中性子源の宇宙核物理学への応用 -低エネルギー中性子数の評価-」
- 横山 達也 (東大新領域)
「LHDにおける放射崩壊の予知と物理背景のデータ駆動型研究」
【選考総評】
物理学会領域2の皆様
2020年秋季大会は残念ながらオンラインでの開催となりましたが、
最近の大会と比べて学生優秀発表賞への応募者数が多く、最終的に44名の皆様にご応募頂く事ができました。
満足に研究活動が行えない状況が続いていますが、沢山の応募があった事を喜ばしく思います。
厳正な審査の結果、44名の応募者の中から6名を受賞候補者に選出しました。
高い競争率の中での受賞となりますので、今回受賞された方々は特に素晴らしい研究成果をあげられている事を証すものだと思います。
今後も精力的な研究を続け、さらに大きな成果を繋げて頂ければと思います。
また、今回惜しくも受賞に及ばなかった方々も次回大会での受賞を目標に日夜研究活動に邁進して頂き、今後の物理学会領域2を盛り上げて頂ければと思います。
2021年年次大会もオンラインでの実施が決定しましたが、今回同様多くの皆様の発表をお聞きできる事を楽しみにしております。
領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長 金子俊郎(東北大学)
日本物理学会2020年年次大会 (2020年3月)
現地開催の中止に伴い、学生優秀発表賞の選考も行いませんでした。
日本物理学会 2019年年次大会(2019年3月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(敬称略,あいうえお順)
- 水谷 亮介 (阪大レーザー研)
「高速応答中性子ラジオグラフィー検出器の開発」
- 波場 泰昭 (名大理)
「プラズマ加熱用負イオンビーム位相空間構造に基づくビーム光学評価」
- 大津 貴志 (名大院理)
「レーザー核融合における光線追跡法の高速計算法の開発および評価」
- 石榑 一貴 (阪大レーザー研)
「界面遷移層による Richtmyer-Meshkov 不安定性の抑制」
- 松尾 一輝 (阪大レーザー研)
「マルチピコ秒ペタワットレーザの 熱拡散加による高エネルギー密度コアの生成 熱拡散加による高エネルギー密度コアの生成 熱」
【選考総評】
物理学会領域2の皆様
物理学会領域2では、物理学の発展に貢献しうる優秀な一般講演発表を行った学生の方々に対して「学生優秀発表賞」を授与してきました。2018年秋季大会より日本物理学会が会長名で授与する賞となりました。
本賞の選考は二段階審査を行っております。一次審査では座長を含む経験豊富な3名の研究者が実際に講演を聴き、研究内容、講演内容、質疑応答等を評価します。領域役員による二次審査では、一次審査の結果に基づいて、講演を聴講した研究者の意見を参考にした議論を経て、受賞者を決定しています。今回の2019年秋季大会では、31名の応募があり5名を受賞候補者に選出しました。今回受賞された方々の評価を見ると、研究内容や講演内容だけでなく、質疑応答でも高評価を受けています。自ら深く考えて理解を深めながら研究を進めている方が高評価を受けていると思われます。今回受賞に及ばなかった方々も、これからも研究を発展させて挑戦していただきたいと思います。今後も引き続き、将来の物理学会領域2を担われる学生の皆さんの積極的な応募を期待します。
領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長 藤田隆明(名古屋大学)
日本物理学会 2019年年次大会(2019年3月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(敬称略,あいうえお順)
- LAW KING FAI FARLEY(阪大レーザー)
「マルチピコ秒ペタワットレーザーの湾曲ターゲット内面照射による磁気リコネクション実験」
・ジャン ソウォン(筑波大プラ研)
「ミラープラズマにおけるICRF加熱時のイオンの磁力線方向輸送」
- 南 卓海(阪大工)
「Energetic Ion Acceleration with J-KAREN-P Laser Using nm Thickness Graphene Targets」
- 菅原 丈晴(東北大院工)
「ヘリコンスラスタ内壁への局所運動量損失ベクトルの分布評価」
【選考総評】
物理学会領域2の皆様
物理学会領域2では物理学の発展に貢献しうる優秀な一般講演発表を行った学生の方々に対して「学生優秀発表賞」を授与してきました。前回の2018年秋季大会より日本物理学会が会長名で授与する賞となりました。s
本賞の選考は二段階審査を行っております。一次審査では経験豊富な3名の研究者が実際に講演を聴き,研究内容,講演内容,質疑応答等を評価します。二次審査では領域役員が行い,一次審査での結果を参考にした議論を経て受賞者を決定しています。二次審査では,候補者の講演を振り返り,講演を聴講した研究者の意見を聞きながら,厳正に受賞者を決定しています。今回の2019年年次大会では,30名の応募があり4名を受賞候補者に選出しました。今回応募された方々には,これからも研究を発展させていただきたいと思います。今後も引き続き,将来の物理学会領域2を担われる学生の皆さんの積極的な応募を期待します。
領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長
洲鎌英雄(核融合科学研究所)
日本物理学会 2018年秋季大会(2018年9月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(敬称略,あいうえお順)
- 東 直樹(阪大理)
「ピコ秒超相対論的レーザーによる固体の直接加熱と熱輸送に関する研究」
- 西浦 洋輔(京大院理)
「CR-39の2段階エッチングによるレーザー加速プロトン誘起7Li(p,α)4He・19F(p,α)16O 反応生成α粒子の検出」
- 今義 毅(東北大工)
「水素イオン源ビーム引出し特性に対する高周波電場振動の効果の検証」
・平岡 勇人(山口大院創成)
「負イオン崩壊を抑制した水素イオン性プラズマの波動伝搬」
【選考総評】
物理学会領域2の皆様
物理学会領域2では物理学の発展に貢献しうる優秀な一般講演発表を行った学生の方々に対して「学生優秀発表賞」
を授与してきました.これまでの領域2の取り組みおよび本賞を受賞された方々の活躍が認められ,今回より日本物理学会が会長名で授与する賞として新たにスタートしました.2018年秋季大会では15名の応募があり4名を受賞候補者に選出しました.今後も引き続き,積極的な応募を期待します.
本賞の選考は二段階審査を行っております.一次審査では経験豊富な3名の研究者が実際に講演を聴き,研究内容、
講演内容、質疑応答等を評価します.二次審査は領域役員が行い,一次審査での結果を参考にした議論を経て受賞者
を決定しています.二次審査では,候補者の講演を振り返り,講演を聴講した研究者の意見を聞きながら,厳正に受賞者を決定しています.
今回は応募者が少ない状態でしたが,受賞された方々の点数が非常に僅差であったため甲乙つけがたく,4名を受賞候補者として推薦しました.今回はD1が1名,M2が3名と修士課程の学生の活躍が目立ちました.今後さらに研究を発展させて修士論文をまとめるとともに,大きな成果へとつなげて頂きたいと思います.また今回受賞に及ばなかった方々も,
新たな成果を出して次回挑戦し,将来の物理学会領域2を担う人材に育って頂きたいと思います.
領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長
洲鎌英雄(核融合科学研究所)
日本物理学会 第73回年次大会(2018年3月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(敬称略,あいうえお順)
- 管田 徹也(東京大学 大学院新領域創成科学研究科)
「 実験室磁気圏プラズマにおける高エネルギー電子の閉じ込め領域とプラズマ圧力への寄与の解明 」
- 内藤 晋(東京工業大学 環境・社会理工学融院合理工学系)
「 小型トカマク装置PHiXにおける誤差磁場の主要原因と対策」
・児玉 佳季(東北大学 大学院工学研究科)
「 直線プラズマ装置における不安定揺動誘起径方向輸送に対する電子温度勾配の効果」
- 日下 星野(名古屋大学理学研究科 素粒子物理学専攻)
「 電子温度勾配乱流に対するイオン分極と有限β効果」##
#【選考総評】
物理学会領域2の皆様
物理学会領域2では物理学の発展に貢献しうる優秀な一般講演発表を行った学生の方々に対して「学生優秀発表賞」 を授与しています。本賞は領域2独自に運営してきた企画で、平成22年度の第66回年次大会に始まり毎回3-5名の学生 が受賞しています.第73回年次大会では、24名の応募があり4名を受賞者に選出しました。これまでの領域2の取り組 み及び本賞を受賞された方々の活躍が認められ,次回秋季大会より本賞は日本物理学会が会長名で授与する賞として 新たにスタートすることが決定しました.今後も引き続き,積極的な応募を期待します.
本賞の選考は二段階審査を行っております.一次審査では経験豊富な3名の研究者が実際に講演を聴き,研究内容、 講演内容、質疑応答等を評価します.二次審査は領域役員が行い,一次審査での結果を参考にした議論を経て受賞者 を決定しています.二次審査では,候補者の講演を振り返り,講演を聴講した研究者の意見を聞きながら,厳正に 受賞者を決定しています.
今回受賞された方々の点数を見ると,研究内容や発表だけでなく,質疑応答でも高評価を受けている傾向がみられ, 自ら考え理解して研究を進めておられる方が高評価を受けていると思われます.今回はM1が2名,M2が2名と修士 課程の学生の活躍が目立ちました. 今後さらに研究を発展させて,大きな成果へとつなげて頂きたいと思います.また今回受賞に及ばなかった方々も, 新たな成果を出して次回挑戦し,将来の物理学会領域2を担う人材に育って頂きたいと思います.
# 領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長
政宗貞男(京都工芸繊維大学)
Plasma conference 2017(2017年11月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(敬称略,あいうえお順 )
赤池 聖公(京都工芸繊維大学)
「イオンプラズマの生成過程における巨視的不安定性とイオン漏出に関する研究 」金 史良(九州大学 総合理工学府)
「乱流プラズマにおける非線形波の二次元構造の抽出 」白戸 高志(東北大学 工学研究科)
「相対論的 Vlasov-Maxwell 離散方程式系に関する数学的研究 」Nishizawa, Takashi(University of Wisconsin-Madison)
「Measurements of Impurity Transport Associated with Drift-wave Turbulence in a Reversed Field Pinch 」
【選考総評】
物理学会領域2の皆様
物理学会領域2では物理学の発展に貢献しうる優秀な一般講演発表を行った 学生の方々に対して「学生優秀発表賞」を授与しています。本賞は領域2独自に運営されている企画で、平成22年度の第66回年次大会に始まり毎回3-5名の学生が受賞しています.Plasma Conference 2017では、43名の応募 (口頭発表17件,ポスター発表26件)があり4名を受賞者に選出しました。これまでの領域2の取り組み及び本賞を受賞された方々の活躍が認められ,次回秋季大会より学生優秀発表賞は日本物理学会が会長名で授与する賞になることが検討されています.今後も引き続き,積極的な応募を期待します.
本賞の選考は二段階審査を行っております.一次審査では経験豊富な3名の研究者が実際に講演を聴き,研究内容、講演内容、質疑応答等を評価します.二次審査は領域役員が行い,一次審査での結果を参考にした議論を経て受賞者決定しています.二次審査では,候補者の講演を振り返り,講演を聴講した役員の意見を聞きながら,厳正に受賞者を決定しています
今回受賞された方々は突出した高評価を受けております.受賞が二度目となる方もおりましたが,前回受賞時の研究とは異なる内容であること,その発表内容の素晴らしさが評価され,二大会連続の受賞となりました.今回の4名に対する受賞結果は,日々の努力,独創性等が積み重なった結果であり,今後さらに研究を発展させて,大きな成果へとつなげて頂きたいと思います.また今回受賞に及ばなかった方々も,次回の受賞や成果の創出に向けて,日々研究活動に邁進して頂き,将来の物理学会領域2を担う人材に育って頂きたいと思います.
# 領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長
# 政宗貞男(京都工芸繊維大学)
PLASMA2017 物理学会 学生優秀発表賞について
物理学会領域2の学生優秀発表賞を今回のPlasma2017でも募集します.
受賞審査等は例年通りの領域2の則って行います.奮って応募ください.
詳細は後日アップします.
日本物理学会2017年年次大会(2017年3月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(敬称略,あいうえお順,写真は左から右の順 )
川本 靖子 (九州大学工学府)
「 核燃焼プラズマにおけるγ線生成反応を用いたノックオンテイルの形状評価 」白戸 高志 (東北大学大学院工学研究科)
「 構造保存型オペレータに基づく電磁粒子シミュレーションにおける数値加熱の排除法I 」高橋 典生 (東京大学新領域創成科学研究科)
「 磁気圏型プラズマ実験装置RT-1におけるコヒーレンス・イメージング法によるホリスティックなイオン温度・流速解析< 」松井 隆太郎 (京都大学大学院エネルギー科学研究科)
「 相対論的透明化領域におけるクラスター内無衝突衝撃波による290 MeV準単色プロトン加速 」
【選考総評】
物理学会領域2の皆様
物理学会領域2では物理学の発展に貢献しうる優秀な一般講演発表を行った 学生の方々に対して「学生優秀発表賞」を授与しています。本賞は領域2独自に運営されている企画で、平成22年度の第66回年次大会に始まり毎回3-5名の学生が受賞しています.2017年年次大会では、30名の応募 があり4名を受賞者に選出しました。先回の21名より応募者が大幅に増えました.これまでの領域2の取り組み及び本賞を受賞された方々の活躍が認められ,本賞は日本物理学会が会長名で授与する賞になることが検討されています.今後も引き続き,積極的な応募を期待します.
本賞は二段階審査を行っております.一次審査では経験豊富な3名の研究者が実際に講演を聴き,研究内容、講演内容、質疑応答等を評価します.二次審査は領域役員が行い,一次審査での結果を参考にした議論を経て受賞者決定しています.二次審査では,候補者の講演を振り返り,講演を聴講した役員の意見を聞きながら,厳正に受賞者を決定しています.
評価の分布を見ると二つ山があります.今回受賞された方々は,他の発表と比べて,突出した高評価を受けています.これまでの努力の積み重ねが実った結果であり、今後の研究や仕事の励みにして,さらに素晴らしい成果を上げて頂きたいと思います.
領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長
上杉喜彦(金沢大学)
日本物理学会2016年秋季大会(2016年9月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(敬称略,あいうえお順,写真は左から右の順)
Wang Wei (京都大学 大学院エネルギー科学研究科)
「The ExB staircase formation and associated transport in flux-driven gyro-kinetic ITG turbulence」亀淵 健太 (京都大学 大学院工学研究科)
「マイクロホローカソードアルゴンプラズマの空間分解診断に向けたレーザー吸収分光」隅田 脩平 (筑波大学 プラズマ研究センター)
「JT-60UにおけるDD核融合生成3Heに起因するイオンサイクロトロン放射の密度依存性」道根 百合奈 (電気通信大学 レーザー新世代研究センター)
「紫外線励起オゾン回折格子の高速化」
【選考総評】
物理学会領域2の皆様
物理学会領域2では物理学の発展に貢献しうる優秀な一般講演発表を行った 学生の方々に対して「学生優秀発表賞」を授与しています。本賞は領域2独自に運営されている企画です。平成22年度の第66回年次大会に始まり毎回3-5名の学 生さんが受賞しています。今回の2016年秋季大会では、21名の応募 があり4名が受賞されました。学生賞の対象でない発表の中にも、素晴らしい発表が沢山ありました。先回の19名より応募者が増えましたが,今後さらに増えることを期待します。
今回から学生による相互審査を無くし,シニア研究者のみで審査を行いました。応募した学生の負担を減らすことで、応募者を増やすことが狙いです。評価基準は、 研究内容、講演内容、質疑応答などが設けられています。原則として合計点数に基づいて領域役員の合意をもって受賞者決定されています。審査会では,評点が近い発表については,質疑応答の様子を振り返り,周辺研究に対する理解度や研究への貢献度まで吟味しながら,厳正に受賞者を決定しています.審査員からの講評を見ますと,講演概要集と発表内容が食い違っている,タイトルと発表内容が一致していない,内容の推敲や発表練習が不十分である,結論の根拠が不十分,基本的な質問に対して答えられない等が,マイナス評価につながっています.このような観点から今後の発表をよりよいものにして、次回の学生優秀発表賞にチャレンジしてください。
最後に、今回は、M2が1名、D1が1名、D2が2名と、博士課程の学生が活躍しました。これまでの努力の積み重ねが実ったことを喜び、今後の研究や仕事の励みにして,さらに素晴らしい成果を上げて頂きたいと思います。 また、今回受賞を逃した方も、研究を更に進め,次回再挑戦して下さい.
領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長
上杉喜彦(金沢大学)
日本物理学会2016年年次大会(2016年3月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(敬称略,あいうえお順)
釼持 尚輝 (京都大学エネルギー科学研究科)
「ヘリオトロンJにおける電子内部輸送 障壁の形成機構に与える磁場配位の影響」松尾 一輝 (大阪大学レーザーエネルギー学研究センター/理学研究科物理学専攻)
「強磁下での高エネルギー密度プラズマの流体力学的不安定性の成長の観測」三浦 隆嗣 (東北大学大学院工学研究科)
「ダイバータプラズマ模擬装置DT-ALPHAにおけ る水素プラズマの水素中性粒子圧力応答特性」安部 勇輝 (大阪大学レーザーエ ネルギー学研究センター/工学 研究科環境・エネルギー工学専攻)
「シリンダー状ターゲットへのレーザー内面照射によるキロテスラ級超強磁場の生成と磁気リコネクション実験への応用」
【選考総評】
物理学会領域2の皆様
物理学会領域2では物理学の発展に貢献しうる優秀な一般講演発表を行った 学生の方々に対して「学生優秀発表賞」を授与しています。本賞は領域2独自に 運営されている企画です。平成22年度の第66回年次大 会に始まり毎回3-5名の学 生さんが受賞しています。今回の2016年年次大会では、19名の応募 があり4名が 受賞されました。先回の25名より応募者が減っているので、次回はもっと大勢 の方に応募していただきたいと 思っています。
先回の講評でも触れましたが、領域役 員を含むシニア研究者に加え、本賞に 応募した学生さんが相互に審査員を務めるようになっています。評価基準は、 研究内容、講演内容、質疑応答などの評価項目が設けられています。学年の違 いなども考慮されることがありますが、原則として合計点数に基づいて領域役員 の合意をもって受賞者決定されています。今回の受賞者は、応募者数と比例さ せれば3名との話もありましたが、皆甲乙付け難い評価だったため、4名の方を受 賞者と致しました。
最後に、今回は、M1が2名、D2、D3がそれぞれ1名ずつと、M1の活躍が目立ちま す。これを励みとして物理に深入りしていただければと思います。そして、こ れまでの努力の積み重ねが形として実ったことを喜び、今後の研究や仕事の励み にしてさらに素晴らしい成果を上げてくれればこれに勝る喜びはありません。 また、研究や受賞を逃した方も、世の中をあっと言わせるような成果を上げて、 ぜひ次回再び挑戦してくださることをお願いします。
# 領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長
藤澤 彰英(九州大学応用力学研究所)
日本物理学会2015年秋季大会(2015年9月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(敬称略,あいうえお順,写真は左から右の順)
加藤 周一(同志社大学大学院理工学研究科)
「BCA-KMCハイブリッドシミュレーションによるプラズマ照射下の水素・ヘリウムリテンション挙動解明」小島 完興(大阪大学大学院理学研究科/レーザーエネルギー学研究センター)
「プレプラズマが高強度レーザー生成高速電子のエネルギー分布及び発 生効率に与える影響」酒井 優(東北大学大学院工学研究科)
「電子温度勾配モードとドリフト波モード間のエネルギー移送の過渡応答計測」LAW KING FAI FARLEY(大阪大学大学院理学研究科/レーザーエネルギー学研究センター)
「外部磁場による相対論的電子ビーム輸送実験においての磁場計測」
【選考総評】
物理学会領域2 の皆様
物理学会領域2では物理学の発展に 貢献しうる優秀な一般講演発表を行った学生の方々に対して「学生優秀発表賞」を授与しています。本賞は領域2独自に運営されている企画です。平成22年度の第66回年次大会に始まり毎回3-5名 の学生さんが受賞しています。今回の2015年秋の分科会では、25名の応募があり4名が受賞されました。
審査方法もユニークで、領域役員を 含むシニア研究者に加え、本賞に応募した学生さんが相互に審査員を務めるようになっています。評価基準は、研究内容、講演内容、質疑応答などの評価項目が設けられています。学年の違いなども考慮されることがありますが、原則として合計点数に基づいて領域役員の合意をもって受賞者決定されていま す。今回も、受賞を逃した講演の中にも、多くの優れた印象深い発表があり、4名の受賞者に絞るのは忍びない思いでした。
最後に、毎回、審査から受賞者決定 に至るまでの過程には苦労も多いのですが、領域役員は若手の皆さんが今後物理分野や社会に出て活躍するための一助となればと思 い、厳正な審査に努めています。受賞された方は、これまでの努力の積み重ねが形として実ったことを喜び、今後の研究や仕事の 励み にしてさらに素晴らしい成果を上げてくだされば幸いです。また、研究や受賞を逃した方も、良い講演を目指し、ぜひ次回再び挑戦してくださることをお願いします。
領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長
藤澤 彰英(九州大学応用力学研究所)
日本物理学会2015年年次大会(2015年3月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(敬称略,あいうえお順,写真は、左から右の順)
大金 修平(京都大学大学院工学研究科)
「球状トカマクQUESTにおける近赤外干渉分光器を用いたヘリウム23S-23P発光線の局所計測」大野 裕司(東京大学大学院新領域創成科学研究科)
「渦をもつ非線形イオン音波」川人 大希(京都大学大学院エネルギー科学研究科)
「高強度レーザーと高Z物質の相互作用による高価数イオンの生成と加速(II)」柴山 拓也(名古屋大学大学院理学研究科)
「動的ぺチェック過程による磁気リコネクションの新たな高速化機構」藤田 宜久(名古屋大学大学院工学研究科)
「誘起電流を考慮したFDTD法によるコルゲート導波管の伝送効率検証」
【選考総評】
物理学会領域2分野では、平成22年度の第66回年次大会より、物理学の発展に貢献しうる優秀な一般講演発表を行った学生の方々に対して独自の「学生優秀発表賞」を授与しています。この賞は、シニアな研究者による評価だけではなく、応募学生も加わってピアレビューを行うのが特徴です。評価の観点は、研究内容では、新規性・独創性・有用性・発展性など、講演内容では、講演の聴き取りやすさやスライド内容の分かりやすさなど、質疑応答では回答の分かりやすさなどです。
今回は、最終的に26名の応募があり、皆さん一所懸命発表していました。審査員からいただいた点数をもとに、領域2の役員で審査を行いました。“M1にしてはよくやっている”とか“発表者自身の貢献度はどうだろうか?”とか、いろいろ議論し、受賞者の決定には大変悩みました。その結果、審査会に参加した役員全員の一致で、以下の5名の方々に学生優秀発表賞を授与するということとなりました。領域2のwebページに、これまで受賞された方と合わせて公表されています。これで就職する人、さらに研究を進展させる人、いろいろだろうと思いますが、それぞれ、自分の発表が高く評価されたことに誇りをもってください。皆さんの一層の発展を願います。
また、今回は惜しくも受賞を逃した方々も、次回は一層良い発表を目指してがんばってください。
領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長
斉藤輝雄(福井大学遠赤外領域開発研究センター)
日本物理学会2014年年次大会(2014年3月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(敬称略,あいうえお順,写真は、左から右の順)
石井啓一(東北大学大学院工学研究科 量子エネルギー工学専攻 核融合プラズマ計測学分野)
「東北大学ヘリアック装置におけるドップラー分光法を用いた閉じ込め改善モード遷移条件の調査」河田晃佑(山口大学大学院理工学研究科 電子デバイス工学専攻 プラズマエネルギー工学分野)
「プラズマ支援触媒イオン化によって生成されるイオン種分析」近末吉人(東京大学大学院新領域創成科学研究科 基盤科学研究系 先端エネルギー工学専攻 プラズマ理工学講座)
「2次元低β簡約化MHDの定常状態のアニーリングシミュレーション」Kishore Mishra(九州大学大学院総合理工学府 炉心プラズマ理工学 先進プラズマ制御学 図子・出射研究室)
「An analytical description of high beta_p equilibrium with negative triangularity in QUEST」
【選考総評】
物理学会領域2分野では、平成22年度の第66回年次大会より、物理学の発展に貢献しうる優秀な一般講演発表を行った学生の方々に対して独自の「学生優秀発表賞」を授与しています。また、この賞の審査には、シニアな研究者だけでなくノミネート学生も加わってピアレビューを行うのが特徴です。領域2のwebページに、これまで受賞された方が公表されていますが、皆さんとてもいい表情をしていらっしゃいます。
さて、今回は、最終的に20名がノミネートされました。審査員みなさんからいただいた点数をもとに、領域2の役員で選考会議を行いました。“座長の点数が甘めで、学生のつけた評価のほうが正しいのでは?”とか“この学年でここまでできているのは評価すべき”とか、はたまた、発表や質疑を会場で聞いていた役員間でも評価が割れるなど、いつものように選考には大変悩みました。そしてその結果、審査会に参加した役員全員の一致した意見として、以下の4名の方々に発表賞を授与するということとなりました。選ばれた方々は、自分の発表・質疑が、老若の審査員から評価された優秀なものであったことに誇りをもってください。また、惜しくも選に漏れた方々も、次回のチャンスをぜひ狙ってください。
領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長
米田仁紀(電気通信大学レーザー新世代研究センター)
日本物理学会2013年秋季大会(2013年9月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(敬称略,あいうえお順)
江本伸吾(東京大学大学院新領域創成科学研究科 プラズマ理工学研究室)
「ダブルベルトラミ平衡の分岐理論: 流れをもつプラズマの非線形テアリングモード理論に向けて」斎藤誠紀(名古屋大学大学院工学研究科 核融合プラズマ研究G 渡邊・中村研究室)
「二体衝突近似シミュレーションを用いた希ガスプラズマ照射下におけるタングステンfuzz形成の検討」永見亮介(大阪大学大学院工学研究科 高強度レーザー工学領域(田中研究室))
「超高強度レーザーと金属ナノフォームターゲットを用いたMeV電子の増加」文贊鎬(東北大学大学院工学研究科 プラズマ理工学分野 金子・加藤研究室)
「電子温度勾配モードとドリフト波モードの非線形結合に対するE×Bシアの効果」
【選考総評】
2013年秋季大会において、第4回領域2学生優秀発表賞の選考を行いました。この賞は、領域2において優秀な講演発表を行った学生の中で特に優れた発表をした学生を表彰する賞であり、領域2で独自に設定しているものです。
今回は21名の応募がありました。今回から、座長および領域役員による審査に加え、応募した学生も相互に審査する仕組みを加えました。審査した学生には、自分の分野以外の学生の発表も見て、自分の発表と比較しながら評価することに戸惑いがあったかもしれません。日頃、審査はされてもする立場にはなかなかならないでしょうから、いい刺激になったことを願っています。以上の審査員による素点をもとに、領域2役員が領域2のすべての講演終了後に集まり、最終選考を行いました。この選考の中では、研究内容だけでなく、発表の分かりやすさ、発表した研究内容に対する学生本人の寄与や、その研究に対する思い、質疑の受け答えなども含めて、評価しました。その結果、2013年秋季大会では以下の4名に領域2優秀発表賞を授与することとしました。
今回も、点数が拮抗した中で審査が行われていました。座長には、座長本来の仕事に加え、応募学生の評価やコメントを頂き、大変感謝しています。また、選に漏れた中にも惜しい応募者が多く見られました。ぜひ次回の春の年会で再挑戦してみてください。
領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長
米田仁紀(電気通信大学レーザー新世代研究センター)
日本物理学会2013年年次大会(2013年3月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(敬称略,あいうえお順)
川面洋平(東京大学大学院新領域創成科学研究科)
「相対論効果による種磁場形成の数値計算」高橋宏幸(東北大学大学院工学研究科)
「高周波プラズマ源DT-ALPHAにおけるヘリウム再結合プラズマの空間分布計測」Mao Aohua(京都大学大学院エネルギー科学研究科)
「Linear and nonlinear dynamics of the double tearing mode in the presence of shear flows– Role of Alfven resonance and control of MHD mode」門田裕一郎(大阪大学大学院工学研究科)
「対向レーザー光と真空の非線形相互作用」
【選考総評】
既に第3回になり多くの方に認識され始めていますが、日本物理学会領域2では独自に学生優秀発表賞を設けています。これは、物理学の発展に貢献しうる優秀な一般講演発表を行った学生の方々を表彰する制度です。
この発表賞の対象になるためには、事前に応募いただく必要があります。今回20数名の応募者があり、座長による第一次審査、領域役員による第二次審査の二段階で評価しました。評価は、講演概要の内容、発表の分かりやすさ、発表内容の新規性や重要性のほかに、発表の研究内容に対する学生本人の寄与の度合いや、質疑応答時の受け答えなどを含めて、総合的に行われました。その結果、今大会では以上の4名の方を優秀な発表と判断し、表彰することにしました。選考においては、点数が拮抗した中で審査が行われていました。これも学生の方の発表の質が高かったためだと思います。座長の方には、忙しい座長の役割の中で学生に対して激励にも似たコメントを頂き、大変感謝しております。 このような学生賞は、今後も続きます。選に漏れた方でも、惜しい方が多くいらっしゃいました。再度挑戦してみてください。
# 領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長
米田仁紀(電気通信大学レーザー新世代研究センター)
日本物理学会2012年秋季大会(2012年9月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者
(敬称略,あいうえお順)
池内真司(福井大学遠赤外領域開発研究センター)
「サブテラヘルツ帯高出力パルスジャイロトロンのモード間相互作用」畑昌育(名古屋大学大学院理学研究科)
「プラズマ中の磁場構造における有限電子温度効果」船生拓矢(東北大学大学院工学研究科)
「高周波イオン源を用いた高密度プラズマ生成と水素負イオンビーム引き出し」
【選考総評】
日本物理学会領域2では、平成22年度の第66回年次大会より、物理学の発展に貢献しうる優秀な一般講演発表を行った学生の方々に対して「学生優秀発表賞」を授与する制度を設けました。今回(2012年秋季大会)が2回目の表彰となります。
事前に応募いただいた学生の発表を対象に、第一次審査及び第二次審査と2段階で評価をおこないました。審査基準は、講演概要の内容、発表の分かりやすさ、発表内容の新規性や重要性のほかに、発表内容に対する学生本人の寄与の度合いなども含めて、複数の審査員により総合的に評価が行われました。今大会では、対象発表数18件の中より、優秀な発表と判断された3件を学生優秀発表賞として表彰することになりました。今後の発展が期待できる発表や質疑応答も若手研究者としてしっかりしたものが多く選考には苦慮しましたが、受賞者をはじめ、今後さらに研究が進むことを期待します。
学生優秀発表賞は、春・秋と年2回の学会で実施することを計画しています。次回も多数の応募をお待ちしております。
今回の審査にご協力いただきました先生方に感謝申し上げます。
# 領域2学生優秀発表賞選考委員会委員長
米田仁紀(電気通信大学レーザー新世代研究センター)
## 日本物理学会第67回年次大会(2012年3月) 領域2学生優秀発表賞 受賞者 (敬称略,あいうえお順)
岩田夏弥(京都大学大学院)
「強集束高強度レーザー場中での相対論的粒子運動と非局所動重力」小林達哉(九州大学大学院)
「PANTAにおけるエンドプレートバイアス実験の乱流スペクトル解析」下村遼(京都工芸繊維大)
「拡張MHDプラズマ実験用電子プラズマの閉じ込め特性」Wang Hao(総合研究大学院大学)
「Nonlinear Frequency Chirping of Energetic Particle Driven Geodesic Acoustic Mode」
【選考総評】
日本物理学会領域2では、平成22年度の第66回年次大会より、物理学の発展に貢献しうる優秀な一般講演発表を行った学生の方々に対して「学生優秀発表賞」を授与する制度を設けました。実際は震災のため前回大会の開催が中止になりましたので、今回(第67回)が最初の表彰となります。
事前に応募いただいた学生の発表を対象に、第一次審査及び第二次審査と2段階で評価をおこないました。審査基準は、講演概要の内容、発表の分かりやすさ、発表内容の新規性や重要性のほかに、発表内容に対する学生本人の寄与の度合いなども含めて総合的に評価が行われました。今大会では、対象発表数24件の中より、優秀な発表と判断された4件を学生優秀発表賞として表彰することになりました。いずれも研究内容や発表での質疑応答など若手研究者としての資質を感じさせるものでした。研究としては未完成ですが今後の発展が期待できる発表も含まれており、受賞を契機にさらに研究が進むことを期待します。
学生優秀発表賞は、春・秋と年2回の学会で実施することを計画しています。次回も多数の応募をお待ちしております。今回の審査にご協力いただきました先生方に感謝申し上げます。
日本物理学会領域2代表
安藤 晃(東北大学工学研究科)